銀座は歌舞伎座から築地にかけての細長い一帯は、かつて粋な若者集が行きかい、木挽町と呼ばれていました。当時を偲ばせる貴重な一軒こそ「花蝶」。すぐそばに築地市場を台所として抱え、厳選した食材を活かした和洋折衷の創作料理をお楽しみいただけます。歴史の舞台のような美しい空間での食事会は、大切な方との特別な時間を鮮やかに彩ります。
料亭「花蝶」のはじまりは昭和2年。その後、戦争を経て、東京を代表する有名料亭として名をはせますが、当時の料亭は、時の総理大臣や一流企業の接待、歌舞伎役者、映画俳優など、限られた人々だけしか訪れることができない、一見さんお断りという閉ざされた世界でした。
また、花蝶は海外からの大切なお客様をおもてなしする迎賓館的な役割もはたしていたようで、あの有名なチャップリンやウォルトディズニーが、花蝶の座敷で芸妓と小唄に興じている写真が残っています。
その後、平成に入り、時代の流れとともに料亭文化が衰退していく中、いち早く、花蝶は格式ばった料亭にピリオドを打ちます。
そして昔ながらの伝統ある料亭の佇まいはそのままに、モダンな現代アートを融合させ、一般のお客さまにも広く開放することで、2004 年、新しい料亭スタイルの“レストラン”へと変貌を遂げたのです。
新橋の名料亭と称された【花蝶】趣あふれる造作はそのままに、現代アートと見事に融合させた料亭スタイルのレストランです。築地市場や熊本県・天草から仕入れる『鮮魚のお造り』、名物『鯛茶漬け』など、季節の食材をふんだんに使った、目でも舌でも楽しめる創作料理を堪能できます。白のインテリアにダチョウの襖絵が映える60席メインダイニングの他、料亭時代の趣を残す坪庭付き個室なども完備。請求書による支払いの相談もできるので、接待や会食にもおすすめです。